70年代思い出の名曲

ロック・ポップス・歌謡曲、そしてフォークソング・・・70年代こそ音楽の黄金時代。
ジャンルを問わず懐かしい名曲や名盤とあの頃の思い出を語ります。
「海を見ていた午後」 荒井由実 1974年
先月は新神戸から新幹線「さくら」で、今月は六甲アイランドから阪九フェリー「すおう」でちょっとした旅をすることになりました。 新幹線は帰省のたびに利用しているのですが、フェリーは学生時代に大阪南港から乗って以来ですから三十数年ぶりです。

乗船する前から早くも「瀬戸の花嫁」や「岬めぐり」、「海岸通り」や「南海航路」それから「能古島の片想い」など、海にちなんだ曲が次々と頭に浮かんできましたがいずれも過去に取り上げた曲なので、今回は荒井由実の「海を見ていた午後」です。

この曲の舞台となったレストラン「ドルフィン」には東京に住んでいた頃に同僚が一度連れて行ってくれたのですが、残念ながら駐車場は順番待ちで中は満員だったことぐらいしか覚えていません。 たぶん荒井由実のファンで埋まってたと思うんですけど、男二人で入るような雰囲気ではありませんでした。

歌詞の中に出てくる有名な一節『ソーダ水の中を貨物船がとおる』を、知っていたとしてもあの時は夜だったので試しようがありません。 要するに「ここユーミンの歌に出てくるんだぜ」とか言われたけど僕はまったく知らなかったんですね。

だいぶ後になってから聴いてなるほどいい曲だなと思ったんですが、東京時代の懐かしい思い出のひとつです。 「ドルフィン」に連れて行ってくれた同僚のO君は、当時人気の「アンナミラーズ」にも連れて行ってくれたりして(笑)、ほんとにいい奴でした。 今も元気にしとるかな。


荒井由実
MISSLIM
荒井由実時代の名盤ですが、レコードで言うA面は特に素晴らしい曲が揃ってます。 「瞳を閉じて」「やさしさに包まれたなら」「12月の雨」など。 いいですなあ。 セカンドで既に完成された感じです。

「海を見ていた午後」の歌詞へ
YouTube back (松任谷由実のアコースティック・ライブ。)
「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.6

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「若葉のころ (First of May)」 ビー・ジーズ 1969年
先日山陽新幹線の「さくら」に乗る機会があったんですが、ホームに滑り込んで来る姿はなかなかカッコ良かったです。 座席は左右2列ずつのゆったりしたサイズで、車掌の検札もなく快適な時間を過ごすことができました。 500系の未来的なフォルムに驚いたのも今は昔、日本が世界に誇る新幹線は今も進化を続けているようです。

さて、「さくら」繋がりではありませんが桜のシーズンがそろそろ始まって新緑の季節もすぐそこまで、そんな時期にたまたま聴いてやっぱりいい曲だなあと思ったのが、意外なことに岸辺シローの歌うビー・ジーズの名曲「若葉のころ」でした。

BSプレミアムで放送された「沢田研二LIVE2011〜2012ツアー・ファイナル 日本武道館」に、岸辺シローが出てきたのにはちょっと驚きました。 加橋かつみを除くザ・タイガースのメンバーが元気いっぱいのライブを繰り広げるステージのブレイクのような形で、兄の岸部一徳に支えられておぼつかない足取りで登場したんです。

彼が椅子に腰掛けて消え入りそうな声で歌う「若葉のころ」は大丈夫かなと思うような出だしでしたが、最初はバックが彼に合わせるようなところがあったものの、何とか最後まで歌いきりました。 文字通り痩せても枯れてもミュージシャンということなんでしょうね。

沢田は彼が「勇気を振り絞って駆け付けてくれた」と言ってましたが、そうだろうなと思います。 プライベートで色々なことがあって病気も患い、バリバリの現役歌手のジュリーや役者として活躍する兄と同じステージで、しかも満員の武道館であの姿で歌うのは相当な勇気が必要だったでしょう。 自らも光を浴びた時期があったわけですから。

もともと彼のキャラクターにはクエスチョン・マークを付けてましたが、年長者に向かって失礼だけど「頑張れよ」と言いたくなる場面でした。

YouTube back (名作「小さな恋のメロディ」で有名になったビー・ジーズのナンバーです。)


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「オールディーズ」 ザ・ビートルズ
今年も出会いと別れの、いや順番から言うと別れと出会いの季節がやって参りました。 大学受験を終えた皆さんは期待あり落胆ありで悲喜こもごもでしょうね。 僕も高3の今頃はなんとか現役で合格することができてホッとしてたんですが、息抜きにもなっていた美術の授業で卒業制作の絵を描くことになったんです。

まあそれほど大袈裟なものではなかったと思うけれど、何を描こうか考えた挙句、当時持っていたレコードの中からジャケットが気に入っていたビートルズの「オールディーズ」にインスパイアされて、と言うかパクる(下品な言葉ですね。)事にして、根気と集中力に欠ける僕にしては珍しく一生懸命制作に取り組みました。

どれくらい時間をかけたかはもう忘れてしまいましたが、出来上がった絵を見た美術の先生からは元ネタを知ってか知らずか「これはいい!」とお褒めの言葉をいただいてしまいました。 問題作「オールディーズ」は他の同級生達の作品と共に学校の廊下に飾ってもらったんですが、しばらくして僕は自分の絵が無くなっているのに気が付きました。

正直に言うと、せっかく一生懸命描いたのにというショックと共に少し嬉しかったのも事実で、結局卒業するまでその絵は元の場所に戻ってきませんでした。 いったい誰が持って帰ったのか知らないけど、ほんのちょっとの間でも僕の絵を部屋に飾って鑑賞してくれたのならいいとするか。 (何を偉そうに。)


ビートルズ
オールディーズ
ちょっと見ビートルズのレコードには思えませんが、明るくてド派手でサイケデリックで目立っていいなと思ったんです。 収録曲はベストと言うよりも寄せ集めですが、ビートルズだからとにかくいいんです。

YouTube back (ペイパーバック・ライター。斬新でかっこいいロックです。)
「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.6

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「夕やけの空」 坂本九 〜 新八犬伝エンディングテーマ
前回の新日本紀行に続いて、懐かしいNHKの番組です。 放送されたのは高校の時で、俺は高校生にもなって人形劇なんか見とったのかと思わないでもありませんが、BSで放送された番組を改めて見直してみると、充分大人の鑑賞にも耐える作品でした。

辻村ジュサブローの手になる独創的な人形たちと、何と言っても坂本九のナレーションが見事です。 時おり歌も交えた軽妙な語りはまさにプロフェッショナル、目と耳両方で存分に楽しめる番組でした。 芸能界はほんとに貴重な人材を失ってしまいましたね。

番組のエンディングテーマとなった「夕やけの空」はタイトルどおりしんみりするメロディーで、「独りぼっちじゃないんだ〜」という歌詞には孤独を癒す連帯感のようなものが感じられます。 個性的な八犬士たちが集まって力を合わせて、というお話は「七人の侍」や「荒野の七人」と同じく、冒険物語の王道と言えるでしょう。

ドラマには当然悪役や強敵も必要で、そこは抜かりなく玉梓が怨霊(強烈!)や「さもしい男」網乾左母二郎(あぼしさもじろう)、舟虫(凄いネーミング。)といった濃いキャラクターがいて、面白い話には必ず名脇役が登場するのは昔から決まってます。

残念なのは全464話のうちNHKが保管しているのは4話だけで、当時はフィルムが高価だったもので消してはまた使うという事をしてたんだそうです。 あの名作のすべてを楽しむことはもう不可能なわけで、なんちゅうこっちゃ。


新八犬伝
新八犬伝 〈上の巻〉
番組の脚本を手がけた石山透によるノベライズ(全三巻)。 ビデオがほとんど残ってないだけに、今となっては貴重な資料のひとつかもしれませんね。 一番大きく写っているキリッとした男前は、犬塚信乃です。

「夕やけの空」の歌詞へ
YouTube back (残念ながら歌詞のみ。いい曲ですね。)
「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.6
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「新日本紀行のテーマ」 冨田勲
(たぶん)小学生の頃から中学・高校までよく見ていたNHKの「新日本紀行」という番組のテーマ曲を何年か前に久しぶりに聞いた時は、なんだかジ〜ンときてしまいました。 この曲の最初の1分だけで当時にタイムスリップできるような、そんな感覚です。

郷愁さそうという形容がピッタリの番組だったと思いますが、行ったことのない日本各地の様々な場所を居ながらにして旅しているようで、気候風土や人々の暮らしを感じながら落ち着いて楽しめた・・・ような気がします。

耳に馴染んだ冨田勲作曲の心に染み入るメロディーは、18年半続いた番組のうち69年から使われた後期のテーマ曲だそうで、前期のテーマ曲を覚えていないのはまだ小学生だったからでしょうか。 アニメの主題歌ならすんなり覚えてるんですけどね。

ふたり、或いはもっと大人数での旅もそれはそれで嫌いではありませんが、もともと一人で行動するのが好きな僕は、今でも旅行は五感がフルに働く一人旅に限ると思ってます。 こういう内向的?なタイプの心に残ったのがあのテーマ音楽なんですね。

もっとも肝心の番組の内容についてはまったく覚えてないので、再放送があったら間違いなく全部録画して楽しむつもりなんですが。 (どんな番組だったかについては、コチラをどうぞ。)


冨田勲
TOMITA ON NHK
冨田勲NHKテーマ音楽集

「新日本紀行」新旧のテーマ音楽収録。 他にNHKスペシャル「街道をゆく」「蒼き狼 チンギス・ハーン」、それからニュース解説やきょうの料理・きょうの健康など。

YouTube back (いい雰囲気に仕上がってます。外国の方のコメントも。)
「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.6
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「タトゥー (Tattoo)」 ヴァン・ヘイレン 2012年
あちこちのレビューで評判が良いヴァン・ヘイレンの新作「A Different Kind Of Truth」、思わず買ってしまいました。 ジャケットを一目見て気に入ってたんですか、ボーカルのデヴィッド・リー・ロスが復帰したこともあって楽しみにしておりました。

エディ・ヴァン・ヘイレンも一時は体調を崩してどうなることかと思ったけど、プロモーション・ビデオを見ると相変わらず笑顔で余裕のプレイでホッとしますね。 ヘヴィーに歪み過ぎずちょっと明るい感じのするこの人のギターの音色はやっぱり気持ちいいです。 PVで使っているギターもかっこいい。

アルバムを通して聴いてみて一番気に入ったのは1曲目の「タトゥー」です。 2曲目以降はまさにデビュー当時のヴァン・ヘイレンが帰ってきたという内容で、ハードロックが衰退してきた70年代の終りに登場した最後のギターヒーローのプレイに驚いた事を思い出します。

もし当時このアルバムを聴いたとしたら、"She's the Woman"や"As Is"、"Big River"あたりを気に入ってたと思いますが、今の耳で聞くとやっぱり「タトゥー」が21世紀のヴァン・ヘイレンらしくていいなと思います。 髪をバッサリ切ったデイヴも悪くないと思いますよ。

ベースはアレックスに代わってポッチャリ気味のエディの息子ウォルフガング君ですが、超一流プレイヤーの父親と一緒にやるのはどんな気分なんでしょうか。 彼だけでなく、ジョン・ボーナムの息子のジェイソンやリンゴ・スターの息子のザックなど、皆プロとして活躍しているのは大したものですね。

有名ミュージシャンの血を引いているからか幼い頃からの環境もあるのか両方なんでしょうが、日本で言うと矢沢や陽水や甲斐よしひろの娘たち、もう少し頑張ってもらいたいものです。


ヴァン・ヘイレン
A Different Kind Of Truth
力強くかっこいいジャケットは彼らの自信の表れか。 サミー・ヘイガーもいいけど僕達の世代にはデイヴ在籍時のヴァン・ヘイレンが一番で、まさに復活を遂げた、という内容。

YouTube back (公式PV。やっぱりエディとデイヴの組み合わせが最高。)
「70年代思い出の名曲」でおすすめしたアルバム Vol.6

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